ピコレーザーの中でも即効性が高くたった1回でも効果が期待できるといわれる「ピコスポット」。
SNSなどで話題のシミ取りレーザーですが、中には「効果がない」「シミが濃くなった」など、施術するべきか悩んでしまうような口コミがちらほらあります。
せっかくお金を払ってピコスポットしたのに、効果に満足できないのは嫌ですよね…。
そこで今回は、ピコスポットはどんな効果が期待できるのか。そばかすへの効果など、気になる疑問を調査してみました。
ピコスポットの効果はある?
ピコスポットは、短時間でメラニン色素を粉砕する素早さが特徴的!
ピコスポットはピコショットとも呼ばれ、ピコレーザーの照射モードのひとつです。効果が期待できる理由は、シミの原因であるメラニン色素へ高出力のレーザーをピンポイント照射すること!
シミ取りレーザーの代表であったQスイッチレーザーよりもパルス幅が短い「ピコ秒(1兆分の1)」なので、肌への負担が少ないのも特徴的です。
ピコスポットの効果はいつから?
ピコスポットの効果は、人によって異なりますが早ければ1回で満足できます。
ただし、シミの種類や濃さは個人差があるので、必ず1回で完了するとは限りません。
例えば、ピコスポットはホルモンバランスの影響などによって発生する肝斑に照射しても、十分な効果が得られません。肝斑は高出力のレーザーを照射すると、逆にシミが濃くなる恐れがあります。
ピコスポットの効果が期待できないシミへ何度も照射しても、意味がありません。
一般的なシミ(老人性色素斑)に大きな効果が期待でき、改善するまで1~3回が平均的な目安です。
ピコスポットはそばかすにも効果的?
ピコスポットは色素の濃いシミに効果が期待できるので、そばかすも同じ改善が見られます。
そばかすといっても、人によっては褐色の薄っすらとしたシミが散らばっている。ポツポツと1つずつのシミが濃く顔全体に広がっているなどさまざまです。
ピコスポットは高出力のレーザーをピンポイントに照射するので、どちらかといえば濃いそばかすの方が効果が期待できるでしょう。
そばかすは遺伝的な要因が多く、子供の頃からコンプレックスになる人がたくさんいます。他にも、紫外線やストレス、睡眠不足、栄養不足なども関係しています。
いずれも、メラニン色素を粉砕するピコスポットは、そばかす改善に期待ができるので、悩んでいるシミはそばかすなのか美容クリニックのカウンセリングで診断してもらいましょう。
ピコスポットは効果がない!口コミの噂の真相
ツイッターやインスタ、知恵袋などSNSでピコスポットの効果を見ると「変化がない」という情報がよく発信されています。
残念ながらピコスポットで治療した直後(施術当日や翌日)は、シミが消えるといった劇的な変化は望めません。
子供の頃、転んでヒザをケガをした経験があると思いますが、翌日にキズが治ることはありませんよね?
ケガの状態によりますが、一般的に皮膚を擦りむいた後は1~2週間はキズついたままです。ケガをした後は、少しずつ皮膚が再生されてキレイな肌を取り戻すのと同じく、ピコスポットの効果も時間がかかります。
ピコスポットの効果までの経過
ピコスポットの効果が見られるまで、どんな経過なのか確認していきましょう。
日数 | 状態 |
---|---|
施術当日 | シミにレーザーを照射 |
翌日 | 軽く腫れや赤みを感じる |
術後~約10日間 | ・かさぶたができる ・シミが濃くなる |
術後から約10日後 | かさぶたが自然と剥がれる |
術後から約10日以降 | ・新しい皮膚が再生 ・シミが薄くなる |
ピコレーザーの効果が期待できるのは、早くても2週間以上たってからです。
皮膚が再生され、肌の色に馴染んでくると違和感がなくなるので、実感までしばらくかかります。
個人差がありますが、かさぶたが取れるまでの期間は術後8~10日。その後、シミが一時的に濃くなりますが、2~3ヶ月後には新しい皮膚が再生されて肌の色に馴染んでいきます。
ピコスポットの効果はクリニックによって違う!
ピコスポットの効果は、シミの種類や医師の技術力によって仕上がりに満足できない可能性があります。
ピコスポットの効果は、次のような要因で左右されます。
・レーザーの出力調整
・シミの種類に合わせた施術
・医師の知識と経験
ポイントは医師の知識と経験です。
シミといっても一般的なシミである老人性色素斑と、アザの一種であるADM(後天性真日メラノサイトーシス)でシミ取りレーザーの施術方法が違います。
シミやそばかすの原因であるメラニン色素を破壊するには、短時間で集中的に強いレーザーを照射する「ピコスポット」が有効的です。
一般的なシミと違い皮膚の深い部分(真皮)にできるADMは、2つの波長を持つ「QスイッチYAGレーザー」が有効的です。
シミ取りレーザーで効果を発揮するには、
・シミの種類を見極める
・使用するレーザー機の選定
・シミに合わせて出力調整
・術後のアフターケアなど
医師の知識と経験が必要不可欠なのです。
ピコスポット打ち放題をする時は、医師の経歴や評判などもしっかりチェックして美容クリニックを選ぶと失敗しませんよ。
ピコスポットの効果はこんな人におすすめ
ピコスポットは、次のような人におすすめです。
・一般的なシミ(老人性色素斑)
・そばかす
・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
・濃いシミ
上記のシミに悩んでいて、顔や体に複数ある人ほど大きなメリットが得られるでしょう。
また、ピコスポットを考える前に、次のような施術を受けた人にもおすすめです。
・Qスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチヤグレーザー)
・フォトフェイシャルM22(IPL光治療)
・ヴェルベットスキン
・ダーマペン
・ハイドロキノン
・ピーリングなど
しばらく治療したけど十分な効果が得られない、満足した改善が見られない人は、ピコスポットの打ち放題がおすすめです。
ピコスポットはピコトーニングも一緒にした方が効果は高まる?
体にできるシミは、部位によってサイズや色の濃さが違うので、ピコスポットが必ずしも効果的とは限りません。
例えば、誰が見てもハッキリとわかるような大きさと濃いシミだったり、顔を近づけないとわからないような小さくて色素のシミだったり、さまざまあります。
また、一般的なシミに混じってそばかすも一緒に現れることがあります。
ピコスポットは濃いシミに大きな効果が期待できるので、色素の薄いシミは回数を重ねなければ改善が見られない可能性もあるでしょう。
そのため、ピコスポットだけではなく、低出力で広範囲を照射するピコトーニングも併用するのがおすすめです。
シミの種類や状態に合わせて2つのピコレーザーを組み合わせることで、より効果が期待できますよ。
これがピコスポットの効果?よくある質問【Q&A】
ピコスポットを受けてから「本当に効果があるのか」と悩む前に、施術に関するよくある質問をまとめました。
質問内容は実際にピコスポットを受けた人の、口コミや体験談をもとに調査しています。
術後に赤黒いシミになった
ピコスポットは施術から数日の間、赤黒いシミが目立ちます。シミがレーザー照射によりダメージを受けているので、逆効果という状態ではありません。
施術を受けた多くの人が術後に「シミが濃くなった」と体験するので、しばらく様子を見ましょう。
また、術後は摩擦や紫外線の影響を受けやすいので、洗顔やメイク、外出時のUVケアは十分気をつけてくださいね。
赤みや腫れが強くジリジリと痛い
ピコスポットはピコレーザーの中で最も出力が高い状態で照射するので、術後は赤みや腫れ、軽い痛みを伴いやすいです。
腫れや痛みがあるからといっても、他の施術に比べるとダウンタイムや副作用は少ない方です。
しばらくするとダウンタイムは落ち着きますが、術後の副作用が心配な人は麻酔をお願いすると安心ですよ。多くの美容クリニックでは、施術の不安を取り除くために麻酔を用意しています。
かさぶたが剥がれピンク色の肌になった
ピコスポットを受けてから数日するとかさぶたができます。その後、しばらくすると今度はかさぶたが自然に剥がれ落ち、新しいピンク色の肌が出てきます。
「かさぶたが剥がれる→ピンク色の肌が露出した」のは、新しい皮膚が再生されているということです。
時間とともにピンク色した新しい皮膚は他の肌色に馴染み、施術前に比べてシミの改善を実感できますよ。
他の施術も併用した方がピコスポットの効果は高まる?
ピコスポットはシミへピンポイントに高出力のレーザーを照射するため、素早い効果が期待できますが、すぐシミが改善するとは限りません。
術後しばらくはシミが黒くなったり濃くなったり、かさぶたにならないといった症状も見られます。
少しでも早く効果を期待したいのであれば、美容クリニックへ相談してハイドロキノンや他のレーザー治療などの併用を考えてみるのもおすすめです。
まとめ
ピコスポットの効果は、個人差はありますが早ければ1回で、シミの種類や濃さによるので平均1~3回はかかるでしょう。
ピコレーザーの中でも高出力でピンポイント照射するので、スピーディーな効果が期待できます。残念ながら肝斑には効果がないので、自分のシミはどの種類なのか医師にしっかり判断してもらうことをおすすめします。
とくに、そばかすと肝斑は似ているので、ピコスポットをする時は気をつけましょう。
美容クリニックを選ぶ時は、知識と経験豊富な医師が在籍している評判のいいところを選ぶと失敗しませんよ。